お互いに、誤解はもったいない!
上司が指示を出す時、「部下に上司の
思い通りに動いてほしい」と考えます。
思った通りに動いてくれない時には、
理屈や権力を使って力づくで動かしたく
なる傾向があります。
しかしながら、威圧的な言い方で部下の
行動を変えても、部下は変わったのでは
なく、「変えさせられた」のです。
表面上は行動を変えたとしても、部下の
考え方は変わっていませんし、上司の
指示を理解しているわけではないのです。
こんな対応が続くと言われたことだけしか
動かないという部下の行動に繋がるのです。
指示を受ける部下は上司の指示を理解して
納得して動きたいと考えています。
そうでなければ部下は「やる気」を失って
しまいかねません。
部下との信頼関係を維持しながら、部下を
尊重して、 かつ、部下に納得して行動を
変えてもらうにはどうすれば良いでしょう?
それが、自己開示メッ セージです。
では、自己開示メッセージとはどんなものか
例を挙 げて説明しましょう。
昼休みの時間に、上司にお客様から電話が
かかってきました。と ころが・・・
電話口のそばで、部下が 議論しています。
こんな時、貴方 が上司ならどうしますか?
1「静かにしろ!!電話の声が聞こえない!!」
(電話の邪魔に なる部下の行動を問題視して、 強制的に部下の行動を変えよう とする行動です。)
2「すまないが、君たちの声が大 きくて、電話の声がよく聞こえ ないので困っています。」(声が 大きいという部下の行動を伝 え、そのために電話の声が聞こ えないという「影響」を伝え、 困っている・助けてほしいとい う上司の心情を正直に伝えると いう行動です。)
1の対応は、部下に威圧的な上司の圧力を
感じさせます。それに対し、
2の対応は、上司の困った 状況を助けて
ほしいという心情と共に伝えているだけです。
1のように部下に怒りの感情を 抱くと、
つい相手の間違いにばか り目が行き責める
言葉を投げか けてしまいがちです。
自己開示メッセージには、この他に、
「感謝の自己開示メッセージ」 と
「感謝の自己開示メッセージ」は、相手が
期待した行動をとってくれた時に、感謝の
気持ちを伝える手法です。
相手の失敗や足りないところに目をむけるの
です。 効果的に自己開示メッセージを
伝えるためには、次の3つのポイ ントを
できるだけ含むようにしま す。
事実の描写(相手の行為や出来 事を伝える)
<救助のメッセージの時には、感情的な
価値判断 を加えない事> 影響(その行為や
出来事によっ て生じる影響を伝える) 感情
(自分の素直な心情を伝え る) 自己開示メッ
セージを使って、自分の正直な心情を、
勇気を出して伝え、上司と部下のお互いに
偽らない信頼関係を築きましょう。
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