無借金経営というリスク!
皆さんは会社の経営というと無借金経営が
一番望ましいと考えると思います。
しかし、我々としては少し違う考え方を
持っています。
皆さんが無借金経営が良いと思うのは、
借金という事柄の悪いイメージが先行
していると思います。
それは・・・
それは中小規模事業者であっても潤沢な
利益とそれからくる社内資金を潤沢に
残せるような高利益体質の事業や会社には
当てはまらないトコもあるでしょう。
しかし、あなたの会社は今、そんな感じの
高利益体質の会社、事業形態でしょうか?
ほとんどの会社はそうではないのです。
ここで事実をお話しいたします。
黒字決算でも倒産するときは倒産します。
赤字決算でも倒産はしません。
なぜですか?
その違いは、現金の保有しているのか?
それとも、保有していないのか?
これは即ち、資金繰りに余裕はあるのか?
それともギリギリなのか?ということです。
会社が赤字でも・・・・
資金があれば会社は倒産しません。
会社が黒字でも・・・・
資金が足りなければ倒産します。
ですから、借金は悪だ!というのは・・・
個人的には、借り入れは少ない方が良い
でしょう。
しかし会社は、その資金を元手に何か行動
をし、売り上げや利益を生み出し続け
なければならないのです。
こちらが先に何か行動を起こし、世の中や
お客様に対して商品やサービスを先に提供
しなければならないのです。
それには、いつでもいいからお金ができた
時にやる。では会社は・・・
会社は生き残ってはいけません。
季節ものはその季節の旬の時期で無くては
なりませんし、そもそもいつチャンスの
タイミングがやってくるのかわからない
ので、いつでも動ける準備を整えておか
なくてはなりません。
そのためにも、ビジネスで会社は資金をある
程度は余裕を持って保持していなくてはなら
ないのです。
そして現在の日本の状況は金利がとても
低い状態が続いていますので、企業の
負担も結構ラクに。
その分資金に余裕があるので、経営者は
新規事業の開発や経営の仕組みを考えたり
と本当にしなければならない経営者の仕事
に時間を費やす事が出来るようになります。
ですから、無借金経営をするのでは無く、
実質無借金と言える資金のバランスを目指して経営を進めていくのがようと思います。会社の事業規模や環境によって多少の違いはあると思いますが、中小企業というカテゴリーではほとんどの場合に当てはめる事が可能な考え方だと私は思います。
事業資金の借り入れと考えるのも
事業資金の調達と考えるのも
経営者の考え方次第となります。
ですから・・・
無借金経営は資金繰りのリスクが高まり
借入金だとしても資金に余裕が生まれる事
で資金繰りのリスクは低減されます。
私は進んで借り入れすることをお勧め
させて頂きます。
最後までお読み頂きまして
誠にありがとうございます。
リスク先読み経営研究所
所長 新井仁士
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